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第18回 緑内障・高眼圧症治療薬(エイベリス点眼薬)

 2019/03/01   新薬

緑内障・高眼圧症2018年11月、選択的EP2受容体作動薬という新しい作用機序の緑内障・高眼圧症治療薬のエイベリス点眼薬(一般名:オミデネパグ イソプロピル)が発売されました。

緑内障治療薬としては、プロスタグランジン(PG)関連薬であるFP受容体作動薬やβ遮断薬が第一選択薬として使用されています。PG関連薬は、ぶどう膜強膜からの房水流出を促進し、眼圧下降率が高く、全身副作用が少ないという利点があります。FP受容体作動薬には、キサラタン点眼薬(一般名:ラタノプロスト)、トラバタンズ点眼薬(一般名:トラボプロスト)、タプロス点眼薬(一般名:タフルプロスト)、ルミガン点眼薬(一般名:ビマトプロスト)および代謝型プロスタグランジンのレスキュラ点眼薬(一般名:イソプロピル ウノプロストン)があります。

PG(E2、D2、F2α、I2)やトロンボキサン(TX)を総称して、プロスタノイドと呼びます。プロスタノイド受容体は、FP、EP(EP1、EP2、EP3、EP4)、DP、IP、TPの8種類があり、PGF2αにはFP受容体、PGE2にはEP受容体などと、それぞれのサブタイプに対応しています。FP受容体作動薬には、非反応性や低反応性の患者が存在し、色素沈着や睫毛異常伸長などの眼局所の副作用があります。また、β遮断薬には、心臓や呼吸器系の禁忌疾患があります。

エイベリス点眼液は、選択的EP2受容体刺激作用を有するオミデネパグのプロドラッグです。既存の緑内障治療薬とは異なり、シュレム管を経由する線維柱帯流出路(主経路)とぶどう膜強膜流出路(副経路)の両経路からの房水流出を促進します。非PG骨格なので、PG製剤に関連する副作用はありません。

商品名 エイベリス点眼薬
一般名 オミデネパグ イソプロピル
会社 参天製薬(株)
用法・用量 1回1滴、1日1回点眼する。
適応 緑内障、高眼圧症
併用禁忌 タフルプロスト:タプロス点眼液、タプコム配合点眼液(機序不明)
禁忌 無水晶体眼又は眼内レンズ挿入眼の患者
副作用 主な副作用は結膜充血、重大な副作用として黄斑浮腫
薬価 1mL:945.30円

使用に際しては、添付文書を必ずお読み下さい。

※掲載している内容は、現在の情報です

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連載について

本連載記事(スピンアップ新薬)は、薬剤師の先生方をはじめとした医療従事者や薬学生の方に向け、新薬や医薬品に関する情報や浜田氏ならではの知見など、役に立つ情報を発信していきます。
また、南山堂発行の月刊誌「治療」「薬局」で過去に掲載した浜田氏の連載記事もあわせて公開していきます。

著者プロフィール

浜田康次氏

浜田 康次(はまだ こうじ)氏
日本コミュニティファーマシー協会理事 ほか

日本医科大学多摩永山病院、同千葉北総病院を経て、2017年より現職。著書に「抗菌薬サ−クル図デ−タブック」(じほう)、「ベストセラーで読み解く医療情報ナビ」(南山堂)、「インタビューフォームのAtoZ」(ユート・ブレーン)など多数。『治療』、『Rp.+』、『月刊Nursing』などに連載中。