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第5回 C型肝炎治療薬(ジメンシー®配合錠) 

 2018/02/01   新薬

ジメンシー配合錠は、2018年12月をもって販売中止となりました。
C型肝炎治療薬近年、C型肝炎治療の進歩は目覚ましく、インターフェロン(IFN)及びリバビリンを必要としない直接作用型抗ウイルス薬(DAAs)が登場しました。

2014年に日本初のDAAのみの治療法として、ダクルインザ錠(一般名:ダクラタスビル塩酸塩)とスンベプラカプセル(一般名:アスナプレビル)の24週投与が承認され、続いて、ソバルディ錠(一般名:ソホスブビル)、ハーボニー配合錠(一般名:ソホスブビル/レジパスビルアセトン付加物)、ブースターとしてリトナビルを配合したヴィキラックス配合錠(一般名:オムビタスビル水和物/パリタプレビル水和物/リトナビル)、グラジナ錠(一般名:グラゾプレビル水和物)とエレルサ(一般名:エルバスビル)の12週投与が承認されました。しかし、一方で、耐性変異の有無や治療中の薬剤耐性ウイルス出現が問題となりました。
2017年2月15日に発売されたジメンシー配合錠は、従来のNS5A複製複合体阻害薬のダクラタスビル塩酸塩とNS3/4Aプロテアーゼ阻害薬のアスナプレビル併用に、新規DAAである非核酸型NS5B ポリメラーゼ阻害薬のベクラブビル塩酸塩を加えることで、NS5A耐性変異にも奏功するよう改良されました。有害事象は、ダクラタスビル・アスナプレビル併用療法群に比べて、AST(GOT)、ALT(GPT)、高ビリルビン血症が増加したため、投与中は肝機能検査を毎週実施することとなっています。また重大な副作用として、肝機能障害、肝不全、多形紅斑、血小板減少、間質性肺炎が報告されています。

商品名 ジメンシー配合錠
一般名 ダクラタスビル塩酸塩、アスナプレビル、ベクラブビル塩酸塩
会社 ブリストル・マイヤーズ スクイブ(株)(BMS)
用法・用量 1回2錠を1日2回食後に経口投与し、投与期間は12週間とする。
適応 セログループ1(ジェノタイプ1)のC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善
投与禁忌 中等度以上(Child-Pugh分類B又はC)の肝機能障害又は非代償性肝疾患のある患者
併用禁忌薬 CYP3A及び/又はOATP1B1の阻害作用のある薬
副作用 ALT(GPT)増加、AST(GOT)増加、好酸球増加症、発熱、高ビリルビン血症など
薬価 11,528.80円
使用に際しては、添付文書を必ずお読み下さい。
※掲載している内容は、現在の情報です

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連載について

本連載記事(スピンアップ新薬)は、薬剤師の先生方をはじめとした医療従事者や薬学生の方に向け、新薬や医薬品に関する情報や浜田氏ならではの知見など、役に立つ情報を発信していきます。
また、南山堂発行の月刊誌「治療」「薬局」で過去に掲載した浜田氏の連載記事もあわせて公開していきます。

著者プロフィール

浜田康次氏

浜田 康次(はまだ こうじ)氏
日本コミュニティファーマシー協会理事 ほか

日本医科大学多摩永山病院、同千葉北総病院を経て、2017年より現職。著書に「抗菌薬サ−クル図デ−タブック」(じほう)、「ベストセラーで読み解く医療情報ナビ」(南山堂)、「インタビューフォームのAtoZ」(ユート・ブレーン)など多数。『治療』、『Rp.+』、『月刊Nursing』などに連載中。